2006年03月09日

目的はナチュラリストの育成

プアっすブログの方では、海水系の話を書くことが多いので、こちらでは淡水系の話を(たまに)書いてみようと思っています。
淡水と言っても、淡水熱帯魚の話ではありません。魚ですらない。海水でもエビやカニやヤドカリなど“隠れるのが仕事”の様な生き物が、私は好きなので、淡水でもどちらかというとそうです。
両生綱。それもカエル等の無尾目ではなく、イモリやサンショウウオなどの有尾目が特に好きです。

イモリやサンショウウオの様な生き物は、こういう場所にいます。黒沢映画の撮影OKという場所(ただ、写真では判らないけど湿地なんで、役者さんは苦労しそう)です(^_^;)
swamp.jpg
これを見て考えて欲しいことなのですが、有尾目の生き物は、ひっそりと隠れながら、誰にも知られることなく棲息地ごと姿を消していく場合が多いのです。
こうして減っていく生き物は、「ちゃんと飼おうが、すぐに死なそうが、所詮は飼主のエゴだ。自然は自然のままが一番」などと聖人ぶって他人を揶揄しているだけで、護ることができるでしょうか。
「私は見たことも聞いたこともない生き物でも、どういう場所で、どういう風に生きているかを全て知っている」という御仁(貴方は神様ですか?イエス)でもない限り、野生の生き物を飼ってみるという選択肢があっても良いのではないでしょうか。

もちろん乱獲は慎むべきです。また捕獲のために棲息地を荒らす様なことがあってはなりません。
売買についても否定はしませんが、オークション・通販・(レアモノなどと)やたらと射幸心を煽る販売方法は、絶対にすべきではありません。
あまつさえ、それを棚に上げて「開発による環境破壊の方が酷いじゃないですか」とか「他にもっと酷い扱い受けてる生き物がたくさんいるじゃないですか」などと開き直る輩には、最早何を言えば良いのか!(ハアハア)
あ、いや…。要するに、飼ったこともなく興味も持たない生き物には、普通の人なら関心を持ちませんね。無関心に、生き物の棲息地が消えていくのを傍観するだけでしょう。
このことが切ないのです。
少しでも多くの方が生き物に興味を持てば、そしてその生き物を通して、生き物の背景に(必ず)ある自然環境に関心を広げられれば、それが生き物の保護、そして環境保護に繋がっていくのではないかと思うのです。

知識を得、生き物に触れ(手で触るという意味ではないですよ)、自然を意識できる良識ある飼育者(=ナチュラリスト)が世の中に増えていけば、身勝手で無責任な飼育者や悪質な業者は減っていくのではないか。
そのナチュラリストを育成するための施設として、Deca-J水族館を立ち上げようと思っているのです。
posted by 水族館長 at 15:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 気を取り直して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
んで、これは「Deca-Jの会員さんたちへ」というのを含むんだけど、メーカーや店にクレームをつけたり、無責任な飼主を批判したり、「ダメだ!ダメだ!」と直截的に言うのは、私は上・中・下の下策だと思っています。
それで気分の晴れる人も、たまにはいるかもしれないけど、効果があるとは思えません。
もちろん「黙ってろ」と言いたいのでは、ありません。あまりに酷い店には「酷い」と言う。「改善してくれ」とお願いする。あまりに無茶な飼主には「こうした方が良いよ」とアドバイスする。
要するに、言うべきことは言う。やるべきことはやる。これで行きたいと思っています。
ただ、その方法として「ダメだ。違法だ。無法だ」と、あるいは「ダメだ。ヘタクソ。やめてしまえ」と、そういった高圧的な方法は採りません。

激しい批難や過激な行動を期待してた人(なんてのはいないかな?)には、すみません。私は絶対にやりません(でも、最初っからDeca-Jはそう謳ってますよ)。
この記事に書いた通りです。知識と良識を持つ人を増やすことが、生き物や環境の保護に繋がると私は思っています。
我ながら遠回りな荊の道を選んでいるような気がしないでもないですが、何と揶揄されようと罵られようと、別の道を選ぶ気はありませんので。
悪しからずご了承ください。
Posted by 源朝臣@館長(プ) at 2006年03月09日 15:52
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