
こちらはアカテガニ。昨年8月末に捕獲した阿波之蟹(^_^;) 前の脱皮から1年経ちましたが、そろそろまた脱皮の気配がしてきました。
と、言うことは、飼育下での成体のアカテガニの「脱皮頻度は1回/年」という計算になりますかね。もっとも餌の量その他によって多少は変わるでしょうけど。
アカテガニは、本州四国九州の何処にでもいる(はずの)カニです。棲息場所は海の近くの森。河口付近から内陸部。時には山奥でも見付かることがあるそうです。要するに、我国本来の地形に最も適応したカニです。
海のカニと間違えられることも多く、また逆に清流に住むカニと間違えられることも多いのですが、ほぼ陸棲と言えるカニ。つまり森のカニです。このカニが海辺にやってくるのは産卵時だけです。森と海との間の連絡が断たれてしまうと、このカニはいなくなってしまうのです。
BODの低い水に住むサワガニが「環境指標動物」として有名ですが、私個人的には、サワガニがいたとかいないとか騒ぐよりもアカテガニがいるかいないかの方が、よほど大問題だと思っています。
アカテガニの飼育動物としての歴史は古いです。私が子供の頃にもペットショップで売っていました。今も時々ペットショップ等で「アカテガニ」という商品を目にします。が、最近のペットショップのアカテガニはベンケイガニであることが多い様です。
それだけアカテガニが減ってきてもいるのでしょうが、実はアカテガニは名前の通り鉗脚こそ真っ赤なものの、甲の色は冴えない感じの物が多くて(^_^;)
その点、ベンケイガニは鉗脚の赤さこそアカテガニに劣るものの、体全体が濃いオレンジ色の物が多く、商品価値と言うか、消費者の受ける感じとしては「まさにアカテガニ」というイメージに近いのではないでしょうか。
下の写真を見てみてください。左がアカテガニ。右がベンケイガニです。ベンケイガニは乾いているので色が汚く見えますが(~_~;)

で、先ほどの続きですが、ペットショップ(卸?採り子さん?)の方で、アカテガニとベンケイガニの区別が付いていないんじゃないかと思えるフシもあります。大体は似通った環境で暮している両者。時々は同じ森を共有していたりもしますが、やはり海辺ではベンケイガニの数が圧倒的に多いです。
つまり「海のカニを採りに行くぞ!」とイメージして行く様な場所にはアカテガニは少ないのです。
ちなみに、飼育方法に関してはどちらも同じ環境で飼えます。ベンケイガニの方がやや海水依存度が高い様ですが、飼育者がアカテガニだと思いながらベンケイガニを飼育していても、ベンケイガニだと思いながらアカテガニを飼育していても、特に問題は起こらないと思います。
基本的な陸棲のカニの飼い方で大丈夫です。
アカテガニの目。正面から見ると笑えるでしょう(^_^;)
昆虫と同じ複眼です。オカヤドカリも同じく複眼なんですけど、色が黒いせいか“つぶらな瞳”に見えますよね。